助成金のお話③
パートナー社労士青山です。
今回から、どのような助成金があるのか、実際にご紹介していきます。
まずは、「キャリアアップ助成金」です。この助成金のことは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
いわゆる非正規雇用労働者(契約社員、アルバイト、派遣労働者など)の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した会社に対して助成する制度です。
非正規で働いている方を正社員化すると助成金がもらえることは、結構幅広く知られています。
正社員化コースですね。
しかし、この助成金はこのコースだけではありません。
①正社員化コースの他には、
②賃金規定等改定コース(賃金規定等の増額改定)
③健康診断制度コース(法律で決められている健康診断以外の健康診断制度導入)
④賃金規定等共通化コース(正社員と共通の賃金規定等導入)
⑤諸手当制度共通化コース(正社員と共通の諸手当制度導入)
⑥選択的適用拡大導入時処遇改善コース(短時間労働者の社会保険加入と賃金の引上げ)
⑦短時間労働者労働時間延長コース(短時間労働者の労働時間延長と社会保険加入)
と全部で7つものコースがあります。
いわゆる非正規雇用労働者のための助成金だけでもこれだけの数があります。
前回のブログでご案内したところですが、制度があっての助成金とは言うものの、制度を知らないで損をしてしまった、ということがないようにしたいものです。
非正規雇用労働者の意欲、能力を向上させ、会社の生産性を高め、優秀な人材の確保につながる可能性のある助成金です。
特に非正規雇用労働者を多く抱える会社は、要注目の制度です。